コスモス短歌 作品集 4


コスモス短歌 令和2年

 ホームページへの参加のお誘いをうけまして、ただただ語句を並べた昔の短歌も載せていただき、その後も戸惑いながらのコスモス短歌への参加となりました。
 コスモスのお花に慰められ、半年以上になりますが、今もまだまだ拙い歌ですが、皆さんの暖かい気持ちに励まされている毎日です。
 皆さんもご一緒に短歌を楽しみませんか?


長雨で被害の多き胸痛み 重ね重ねの疲労続きし


懸念した友との集りマスクして 曲が流れて不安も薄れし


雨やみてつかの間の日ざし蝉なきて 梅雨明けまじかを我も願いし

 一時 収まったかのような感染状況も次の波が…。


第2波を迎えし旅の鞄には 消毒液を何本も入れ


 そして…ある日の夕暮れ…虹が…。
 ほんのりとした七色を見ていると、幸せな気持ちになり、皆で、今を乗りこえましょう‼ と…。


うっすらとかかりし虹のかけ橋を共に渡りし今この時を


 長梅雨が明け、早やお盆を迎えようとしていますが。


体温と同じ温度の中にいる 毎日検温お盆を迎え


甲子園交流試合に夢をかけ 一度限りの最後の夏を


 被爆したピアノの事をニュースで目にしたのですが、ピアノの中に、細かく砕けた硝子の破片などがずっしりと。そのピアノを修理し調律している様子でした。


被爆者と共に歩みしこのピアノ 当時の音色修理の末に


物言わぬピアノに接し願い込め メロディー奏で世界に平和を


 平成9年の事故を思いだしますが。


モーリシャス海の生態崩れしが 豊かな海が悲しい海に


わかしおが座礁せしが無惨にも 重油に汚れし目を覆うばかり


目が覚めてまだ夜が明けぬ時と知り サイレン遠退き病む人憂い


娘より送られし衣類若返り 肌にも優しき和むひととき


おさがりを幼き頃にゆずり合い 子らの成長遠い思い出


台風の過ぎ去りし今心地よく 吸い込まれるごと朝の静けさ


日一日 夏の日ざしも和らぎて マスクの暑さもおだやかになり


睦まじく車いす押す姿あり 夏の終わりを去りゆく友よ


引っ越しと聞きし別れの心残りに ひとりになりて住まいを移り

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