コスモス短歌 作品集 13


コスモス短歌 令和7年

ばったりと友と出会いし笑みこぼれ近況かたり励ましうけて


なるようになるしかないと思えども心の隅に気になりし事も


物価高年金介護少子化と問題山積日本の行方


猛暑日に世界の人々盆踊り夜は花火の平和な一日


  (全員が5分以上踊りきるというギネス記録3946人の盆踊り、笑顔が)


          7月月


目を閉じて祈りし御魂に誓いしが最後の地として鐘の音ひびけ


  (長崎平和記念日)


語り継ぎ広島長崎終戦と祈り続けしこの80年


  (改めて平和な日々が続いてくれますように、との思いです。)


投げ抜いて涙溢れるこの時を接戦終えし拍手で讃え


  (甲子園 高校野球)


ほりぽりとおやつをつまむ少年の電車の中も夏休みくる


 久しぶりに電車に乗り、近くの席に乗り合わせた少年の様子が、こちらまで、夏休みの雰囲気が伝わってきて、今の私には微笑ましく、ほっとした感じでした。


          8月


酷暑過ぎお彼岸迎え風受けて乗り越えし日々日焼けした子ら


くもり空夫を見舞いて帰り道テニスコートのボール響きし


病める身を見守りつづけし今日もまた挨拶交わし我も安らぎ


  (看護師さんたちとのわずかな会話にほっとして)


申請の用紙届きし早々と敬老パスも一年経ちて


この日まで挑み続けしアスリート記録めざして一瞬にかけ


  (陸上世界選手権東京大会)


          9月

 コスモスの季節を迎えましたが、今年は近くで見る事も出来ず、テレビでゆらゆら揺れるコスモスを楽しませてもらいました。白い蕎麦の花も。


一面に蕎麦の花咲く広々と秋を迎えてほっとひと息


朝早く車で急ぎ雨の中夫の見舞いに孫も揃って


じいちゃんと呼びかけ握る孫の手に何か言いたげ握り返して


病院の最後の手続き終えし今思い出される笑顔と辛き日


          10月










          


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