コスモス短歌 作品集 1


コスモス短歌 平成7年 (この年、阪神淡路大震災が)

金沢へ 友が移りしそれからは 天気予報で その地目で追う


体育館 仮設住宅 移り来た 友の現状思う帰り道


夕方のニュースで目にする神戸の冬 テントに舞う雪 厳しい年の瀬

コスモス短歌 平成8年

梅干しを 1ツ食して 安堵する O-157の流行りし今は

コスモス短歌 平成9年 (1月 島根沖 なほとか号 重油流出)

海鳥の脂に塗れ その姿 事故とはいえど 痛々しきかな


長靴に ゴム手袋の出立も 重油の回収 思うにならず

コスモス短歌 平成10年 (洛西へ)

移り来て洛西の道ゆっくりと いちょう かえでの色づく中を


青空に雪のつもりしふんわりと 名前も不思議 なんじゃもんじゃ

コスモス短歌

夏終わる 残る命も あとわずか 我らに伝えし つくつくぼうしよ

何事も こだわりもたず さらさらと 流して行けば 気が楽になり (友人の作)


あれこれと心配せずに気を楽に保ちていけば道は開ける (友人の作)

コスモス短歌 令和1年10月(19号の台風に続き台風21号の大雨の被害)

降水量 想定外の状況に 日本列島 不安な毎日


ヘリコプター 救命救助 屋根の上 現地のひとの無事 祈るばかり


  ラグビーワールドカップ


ペナルティ ルールもあやふや 応援し トライ成功 拍手で喜び


日本中 一戦 一戦 盛り上り 力出しきり 共に感動

コスモス短歌 令和1年11月

お祝いの日差しを受けて両陛下 おもわずほころぶ即位パレード


雅子様 これまでの日々 心のうち 今手を振り続け潤む涙と


夕暮れの みとれし淡い色合いに ほらほら見てと声をかけたし


母の日に送られし鉢植 この冬も無事に過ごせしと祈り水やり


柔らかな 落ち葉踏みしめ 散歩みち さざんか咲きし 冬 近しかな


コスモス短歌 令和1年12月

温暖化 自然災害の現状に 少女グレタの必死の訴え


年の瀬をむかえし歌声 声会わせ 心に響く 仰げば尊し


 皆様 佳いお年をお迎えください。

 また 来年 ご一緒に歌いましょう。

 ありがとうございました。

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