
夏去りし向かいの引っ越し灯消えて
歳と言う衣まといし敬老の日
風呂上がりちょっぴり肌に風涼し
秋出水再び輪島あまりにも
ひと雨でほっとひと息秋彼岸
9月
早やも早やおせちの予約秋彼岸
金木犀なぜに急ぐか花こぼれ
秋刀魚焼く少し細身を訝りつ
コスモスを好みし友よ待てず逝き
癒された老犬看取り娘の秋よ
10月
夏去りし向かいの引っ越し灯消えて
歳と言う衣まといし敬老の日
風呂上がりちょっぴり肌に風涼し
秋出水再び輪島あまりにも
ひと雨でほっとひと息秋彼岸
9月
早やも早やおせちの予約秋彼岸
金木犀なぜに急ぐか花こぼれ
秋刀魚焼く少し細身を訝りつ
コスモスを好みし友よ待てず逝き
癒された老犬看取り娘の秋よ
10月
弾けそに黄色の小菊つぼみ満ち
病む友に秋のうららを届けたし
照る紅葉遠回りして路線バス
寒暖にめげず甘味を富有柿
湯に浸かり心どっぷり冬隣り
11月
霜天に衣脱ぎ捨て大銀杏
みやこ路を師走の風がランナーに
児ら歌う冬の星座の清らなる
配送車年末の街飛び回り
聖なる夜野菜と肉の一人鍋
12月
ひととせをお想いめぐらし しまい風呂
初暦未知なる日々よ穏やかに
初春や炊いた京芋孫の笑み
初雪や義母逝き往時偲ばれる
勝手ばえ庭の千両縁起良し
1月