梅雨明けに 空に祈って 入院し
オペ無事に パジャマ踊るよ 夏の空
手術終え お守り握り 汗じわっと
青芝と 病みし君の 帰り待つ
みつめ合う 遺影の君と 秋の昼
巻線香 ゆらりあなたに 秋の風
逝き君の 好みし栗菓子 店先に
梅雨明けに 空に祈って 入院し
オペ無事に パジャマ踊るよ 夏の空
手術終え お守り握り 汗じわっと
青芝と 病みし君の 帰り待つ
みつめ合う 遺影の君と 秋の昼
巻線香 ゆらりあなたに 秋の風
逝き君の 好みし栗菓子 店先に
天高し 私が見えるの 君に問う
手術後の 赤き傷跡 炎暑の君
無事祈る 優しくたたむ 半袖パジャマ
喪のハガキ 書いてるうつつ 夢ならば
悲しみも 行く年暮れて 百か日
ただ静か テレビに救われ 冬の夜
寒い空 出してはみても から元気
独り言 呟きながら 暮れの買い物
年末に人生唄うか 街角ピアノ
向かい合い去年は食べたね 晦日そば
歌合戦蛍のひかり なぜ涙
元旦を一人迎えて 何祈らん
年賀状浄土の君ヘ いくまいか
もち作り手慣れし君の 顔浮かび
布団から離れる勇気 厳寒のあさ
窓開けて雪降ったのよ 無言の君に