富士と双子座流星群
主人を亡くして二カ月にならない頃、主人と行くはずだった田貫湖へ一人で初めて行きました。
道路が混んでいて、いつもの倍近く時間がかかりましたが、到着してすぐに撮影の準備をし、富士に向かい流れ星を引き寄せるように心で叫びました。
「ここへ来て!!」
20秒間、開けていたシャッターが「カシャ!」と閉まる瞬間に流れ星が富士山頂に来てくれたのです。
富士に向かって撮影を始めた一枚目に撮らせて頂いた写真です。
主人を亡くして二カ月にならない頃、主人と行くはずだった田貫湖へ一人で初めて行きました。
道路が混んでいて、いつもの倍近く時間がかかりましたが、到着してすぐに撮影の準備をし、富士に向かい流れ星を引き寄せるように心で叫びました。
「ここへ来て!!」
20秒間、開けていたシャッターが「カシャ!」と閉まる瞬間に流れ星が富士山頂に来てくれたのです。
富士に向かって撮影を始めた一枚目に撮らせて頂いた写真です。
主人が亡くなる半年前、主人を元気付ける為に今度撮影に行きたいところを聞いた時、「月の道を撮りたいんだ。もう、場所も決めてあるんだ」と言っていました。
まさかこんなに早く亡くなってしまうとは思いもせず、主人が撮りに行きたい場所を聞いていませんでした。
ここで富士と月の道が撮れた後、ふと思ったのです。
「もう一度来て!! 富士と月の道の間に来て!!」
願ったとおりに、もう一度、流れ星が来てくれました。
それだけでも感激しましたが、無事に帰宅して、パソコンに写真を取り込んで、拡大して確認してみたら、なんと、ハッキリした流れ星のそばに(うっすらで短いのですが)寄り添うように、もう一つの流れ星が並んで撮れていました。
私はたまらなくなって、声をあげて号泣してしまいました。
富士山頂に流れ星を撮らせて頂いた田貫湖で、そのまま後を向くと、手を伸ばせば届きそうなくらいの満天の星が言葉に出来ないほど綺麗でした。
この写真を大きく印刷して観ていたら、ふと気が付きました。
「主人は亡くなるまで私の為に一生懸命弓矢を引いてくれていたんだ。私は放たれた弓矢なのだ。もう寂しさに負けずに主人と二人の夢と願いを叶える為に、私の写真を待って下さっている皆さんの為に、真っ直ぐ飛んで行くんだ!!」
今、書きながら涙が溢れて止まりません。
でも、悲しみの涙や辛く寂しい涙ではありません。
主人への感謝の思いが溢れて涙になっているのです。
一人でも多くの方のお役に立てるよう頑張って参ります!!
群馬県にて
熊が出る所でしたが、主人と一緒に雲が晴れて星が出てくれるのを一晩中待ってようやく取れた一枚です。
群馬県奥四万湖の朝
真っ暗で何も見えなかったのに、夜が明けるとこんな素晴らしい光景が広がっていました…。
群馬県奥四万湖の滝
ピントを確認する為に拡大してみると、そこには湖に滝が流れ込んでいました。
感激を抑えながら急いでズームレンズに交換して、撮影させて頂いた一枚です。
河口湖にて
千葉県鎌ケ谷市にて
「生きるんだ!光が私を平手打ち」
主人亡き後、原因不明の鼻血が10日間も続き、3ヶ所目の病院でも分からないと言われた日、「もう駄目なのか!?」と愕然と帰宅していた時に、駐車場で言葉にならない光を受けた。
「生きろ!生きるんだ!!」と光が私の頬を平手打ちしたように感じた。
スマホしか無かったが、写真を撮らずにはいられなかった。
「私には写真を撮る使命があったのだ!」と決意を新たにした。