伝統工芸 京の張籠
張籠とは、竹で編んだ籠に和紙を重ね張りし、のりはタピオカ糊を使用。乾燥後、下地に紅柄を混ぜた柿渋を塗り、仕上げにカシューを塗って補強した籠です。 張籠は、竹・和紙・タピオカ・蚊帳・麻糸等の素朴な材料と柿渋やカシュー・漆で仕上げる工芸品です。張籠は、かつて呉服の発送のための荷具として製造され、大正から昭和と呉服商の巻反を入れる籠として、昭和後半は骨董商や美術商が品物を保管する籠として、 またお茶やお華の先生がお道具を入れて運ぶ道具籠として使われていました。現在は、日用品として布巾立て、 おつまみ入れやお皿各種の小品、花器各種から文籠、そして盛り籠や菓子器他をこしらえております。



