お知らせ2
マダラチョウを展示しています
世界的にも珍しいマダラチョウの展示もあります
マダラチョウの分類について
タテハチョウ科 Family Nymphalidae
マダラチョウ亜科 Subfamily Danainae
(英名はグループごとにいくつかあるのですが、大英博物館から出版された本には「Milkweedbutterfly」としてまとめられています。Milkweedというのはトウワタ科の植物のことで、このチョウの食草が概ねこの科の植物なのです。この植物には脊椎動物にとっての毒があるので、それを食べたマダラチョウにも毒があるとされています。このチョウを鳥が食べると吐き出したり、報告はありませんが時には死んでしまうこともあるかもしれません。)
このマダラチョウ亜科 Subfamily Danainaeは2つの族Tribeに分けられています。
カバマダラ族 Tribe Danaini
(アジアに分布しているのは殆どがこの族のもので、もう一つの族(Tribe Tellervini)は南米のものですが、1属(Genus Tellervo)だけニューギニア周辺に分布しています。)
カバマダラ族は、さらに4つの亜族に分けられますが、アジアに分布するのはその内の3つです。
カバマダラ亜族 Subtribe Danaina
アサギマダラ亜族 Subtribe Amaurina
ルリマダラ亜族 Subtribe Euploeina
それぞれの亜族Subtribeは属Genusに分けられ、属は種speciesに分けられます。
カバマダラ亜族 Subtribe Danaina
Genus Danaus・カバマダラ属
Genus Tiradelphe・コモンマダラ属
Genus Tirumala・属の和名なし
アサギマダラ亜族 Subtribe Amaurina
Genus Parantica・アサギマダラ属
Genus Miriamica・属の和名なし
Genus Ideopsis・ヒメゴマダラ属
Genus Amauris・属の和名なし
ルリマダラ亜族 Subtribe Euploeina
Genus Euploea・ルリマダラ属
Genus Idea・オオゴマダラ属
Genus Protoploea・属の和名なし
日本にも沢山いるアサギマダラは渡りをすることで有名になりました。
各地でマーキングして放しています。
それらが次にどこで採れたかを調べて、どれぐらい飛んだかを調べています。それを調べている団体があります。
友人がが数年前に六甲山高山植物園で写真に撮った個体にはマーキングがされていて、そのマーキングから長野県小海町あたりで放されたことが分かりました。
多分、日本、台湾、中国沿岸部、あたりを行き来しているようです。
手元の標本を見ると、ルソン北部や香港で採れた標本が、日本から渡って行ったものだと考えています。